10月例会 - 事業報告 | 静岡法人会青年部会

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オリンピック代表監督の指導力！

日時　平成28年10月20日
場所　静岡商工会議所
主催　経営者研修委員会

平成２８年１０月例会は、リオデジャネイロオリンピック体操男子日本代表監督の水鳥寿思氏をお招きし「オリンピック代表監督の指導力」についてご講演頂きました。公開例会の為一般の沢山の方が参加して頂きました。

水鳥寿思氏は、地元静岡市出身で、現役時代は自らもアテネオリンピック団体金メダルを取得されております。ご実家が水鳥体操教室という事もあり、幼い頃から有望であったのではないかと思っておりましたが、兄弟の中でも期待されておらず、劣等感しかなかったとの事で驚きました。しかし、その時の反骨精神が自分を成長させてきたのだとの事です。

リオデジャネイロでは、選手村の環境がかなり悪かったそうです。上階からの水漏れ、トイレの逆流、断水、壁にかかっている鏡が突然倒れて粉々に割れてしまうなど、日本では想像できないような事が多かったそうです。また、体操器具についても気になる事が多く、それに対して選手は動きの微妙な調整や修正もされたとの事でした。

水鳥氏は、監督として、選手中心にやってく環境づくりに気をつかい、その中でもキャプテンである絶対的なエースである内村選手の影響力はかなり大きいものだったそうです。体操はほんの少しのメンタルの弱さなどでミスがおきてしまい、ミスをなくすために、技変えるか、大技をやめるか、それともそのままいくのか、監督として決断しなければなりません。リオでも実際にそのような場面もあり、日々の練習の流れや、本人の言動や熱い想いなどを総括して変える事はせず、結果、いい方向へと向かっていったそうです。
現役時代のお話しもお聞きすることが出来ました。自らも団体金メダルを獲得したアテネオリンピック時の米田キャプテンは、何か問題などがあると、「なんで？どうして？」と繰り返し問いただし、メンバーはそれを「なんでなんで攻撃」と称して恐れていたそうです。しかし、その「なんでなんで攻撃」は、問われている内に自然と問題の整理ができ、結果その先には確実な成長があったとの事でした。

水鳥氏は監督として、「若い」という事で、周囲からの反感もありうまくいかない事も多く、苦労されたそうです。しかし、組織の中で、若い人が上に立つと反省も多いが、間違いなくプラスとなり成長できる。と語って頂けました。そして、時には自分の考えと違う考えも受け入れる事、押し付けるのではなく、考えを引き出していく事が大切であるとの事です。
静岡法人会青年部会には若いメンバーも多く在籍しているので、とても心に響く価値ある講演でした。

水鳥寿思様ご多忙中の中、貴重なご講演をいただきありがとうございました。

そして、司会を務めて頂いたフリーアナウンサーの神谷宥希枝様ありがとうございました。
経営者研修委員会の皆様、お疲れさまでした。