望月様からはフードバンクの取り組みについて講演いただきました。
日本では食べることができるのにやむを得ない事情で廃棄される食料が多くあります。
一方で、生活に困窮し、食べるものにも困っている人達がいます。
「フードバンクふじのくに」様は、企業や個人から、食料の寄付を受け、生活困窮し食料の支援を必要としている相談者へと食料を提供する認定NPO法人です。

寄付された食料は一時、倉庫に保管され、賞味期限や品質の確認の後、安全に食べられるものが相談者へ提供されます。
相談者は貧困のために食料を買うことができないわけですが、失業や、何らかの依存症や、うつなど、支援を必要とする事情は一人一人違うので、相談の受付窓口となる団体では、相談者の事情に合わせて、問題を解決し、自立できるよう支援をしているそうです。
「フードバンクふじのくに」様では、受付窓口の団体と連携して、生活困窮者に食料を支援しています。
特に、近年ではコロナ禍のために支援を必要とする人が増えています。

なお、事業報告の場を借りてお知らせがございます。
「フードバンクふじのくに」様の活動は収益が生まれる活動ではないため、寄附金と賛助会員が活動の資金源となっております。
食料の廃棄を減らし、生活困窮者の支援をする、とても大切な活動ですので、賛同してくださる方、寄附にご協力いただける方は、是非「フードバンクふじのくに」様へお問い合わせください。

認定NPO法人フードバンクふじのくに
〒420-0856 静岡市葵区駿府町1-70
静岡県総合社会福祉会館１階
Tel：054-270-7301

深澤様からは、廃校を活用した〜グランピングポート結〜の紹介を通じて、地域の活性化について講演いただきました。
島田市、牧之原市などの地域を訪れる観光客のうち、宿泊していく観光客は８％程度で、伊豆などの地域では観光客の３０％弱程度が宿泊するのに対して、宿泊客の割合が非常に少なくなっています。
「アイワコネクト」様のグランピングポートは、自治体からの観光を強化したい旨の相談を受けて始まった事業だそうです。
廃校を再生させることで学校の卒業生やその父母から喜ばれ、地域の農産物などを利用することで地元の産業に貢献しています。
キャンプの嫌いな人でも「泊ってもいい」と思えるような、快適な宿泊を楽しむことができます。
校舎だった建物には、ダーツなどのゲームを楽しむスペースや、ワーキングスペースなどが用意され、県の内外から多くの観光客が宿泊利用しています。